Webメガストアの流通独占に対する抵抗は普遍的であって、欧米では様々な企業が出版社をサポートするサービスを開発・提供している。
- Webダイレクトマーケティング環境(顧客管理、DM、ァナリティクス)
- Web決済サービス
- SNSを中心としたWeb 2.0サービス
- E-Book拡張技術と支援環境
- 出版ビジネスコンサルティング
マーケティングや決済系のサービスは出版社に限定されないが、日本でなじみのないものが多いのでこれらも含めて紹介していきたい。簡単に言えば、出版社はE-Bookに関してダイレクトマーケティングに打って出ることが可能であるばかりでなく、その比率が高いほどサステナビリティが高くなるということである。きめ細かい顧客管理が可能なWebでは、ダイレクトマーケティングが中心であって、ほとんど「ダイレクトマーケティングか死か」と言ってもよい。メガストアはたしかにダイレクトマーケティングを立派に代行してくれるように見える。しかし、メガストアはけっしてクライアントに顧客の情報を渡さない。Webビジネスでは(高度な)顧客情報を持つ者がバリューチェーンの支配者になるのである。
(6 notes)
サンデルの授業にはリーディング・アサインメントがある
これはアメリカの大学の授業なら、当然のことだ。あの講義に参加している学生は、講義の前にリーディング・アサインメントを読んだ上で発言しているのである。主なアサインメントは次の本:
- Aristotle, Politics
- Locke, Second Treatise of Government
- Kant, Grounding of the Metaphysics of Morals
- Mill, Utilitarianism
- Rawls, A Theory of Justice
これ以外に細かい文献がある。それらのリーディング・アサインメントは、ウェブ上で実は大部分読むことができる。上で言及したウェブサイトにはReadingのページがあって、そこではオンライン化できるものはすべてオンライン化しているようである*5。オンライン化できない、つまり著作権が切れていないのは、RawlsのTheory of Justiceだけのようで、これについてはGoogle Booksにリンクが張ってある。
シラバスにはこれらのオンラインの情報はないので、オンライン版のリーディングは、上のウェブサイトを作ったときに作成したもので、授業のと きはなかったのだろうと思う。学生はこれらの文献を授業の前にかならず読まないといけないので、ハーバードの生協の3階にある教科書売り場で購入するのが 基本だ。教科書売り場では、新刊と古本(つまり、前の学年の学生が授業のあとに売り払った本)があって、古本で安くすませることもできる。別にハーバード の学生でなくても買えるので、ハーバード・スクエアに行ったら、ここで学術書を安く買うことができるわけだ。
どうしても本を買いたくない、ということであれば、図書館で借りるしかない。教科書として指定されている本は、たいてい学部向け人文社会系の 図書館であるLamont LibraryのCirculationの裏の棚に指定図書としておいてあって、一定時間だけ閲覧することができる。時間を超えると時間分だけ罰金を支払 わねばならないという厳しさである。
大雑把に言ってサンデルの授業のリーディング・アサインメントは、ハーバードの授業としては、やさしめ、軽めで、多分、これが人気の理由の一つではないかと思う。これだけが人気の理由でないのはもちろんだが。
サンデルの授業にはディスカッション・セクションがある
サンデルの講義は大人数で、制限人数が1000人という珍しい授業だ。一般教養の授業でこの規模の授業は超人気科目で、ハーバードでもほとんどないはずである。私がいたときは、聖書についての授業が非常に人気が高く、やはり同じ場所、サンダース・シアターで開講されていた。科学史では、アラン・ブラントの授業が人気で、それもたしかサンダース・シアターで開講されていたと思う。それほど人気でない授業は数百人程度の収容能力のある、サイエンス・センターの地下の講義室などで開かれる。いずれにせよ、ハーバードの一般教養の授業でも、大人数講義は多い。とくに人気教授の授業には大勢の学生が履修する。
しかし、これらの授業は日本の大学のマスプロ的大教室での講義形式の一般教養の授業とは大きな違いがある。サンデルの ようなインタラクティブなスタイルが一つの違いだが、もう一つはディスカッション・セクションの存在だ。これは履修者を小さなグループにわけ、それぞれを 大学院生などからなるTF、ティーチング・フェロー(いわゆるTAだが、ハーバードではこの用語を使う)が担当し、毎週、少人数で討論するのである。つま り、サンデルの白熱教室の討論は、あの講義だけで終わらないのだ。リーディング・アサインメントを必ずよまなければならない理由の一つはこれで、読んでこないと討論に参加できず、読んでいないことがTFにばればれだからだ。さらにサンデルの授業では毎回(つまり毎週)ここでレスポンスペーパーを出さないといけないようだ。シラバスに書いてあるように、ディスカッション・セクションにおける討論への参加が成績の25%を占めるので、成績にダイレクトに影響する。
サンデルの授業では二本のペーパーが課せられる
シラバスによると、6-7ページのペーパーを2本かかねばならず、それぞれ成績の20%、つまり全体で40%となっている。A4でダブルス ペースで、6-7ページというのは短いので、あまりヘビーなアサインメントではないが、ともかく講義だけではなく、文章を提出しなければならず、それが成 績の大きな部分を占めるのである。
通常、アメリカの大学におけるペーパーは、日本のいわゆるレポートとちがって、学術的な形式を踏まえる。サンデルの授業でどういう基準をつかっているのか分からないのだが、たとえば、注や引用などの作法を踏まえ、きちんとした構成をしたペーパーでなければ、高評価は得られないはずだ。
サンデルの授業には多数のTFが存在する
ここでTFについて書いておこう。サンデルの 授業は彼一人で行うのではなく、多数のTFと共同作業で運営しているのである。TFはかなり忙しく、とくにTFのリーダーはHead TFとよばれ、かなりの激務となる。シラバスにはHead TFの名前だけ書かれているように、まず最初にHead TFをプロフェッサーが見つけるのである。
TFは学生の人数に比例してTFの仕事を大学が提供することになる。履修者何人ごとにTF一人というのがあったはずだが、正確な数字はわすれた。だいたい一つのセクションは10名足らずだったと思うので、そのぐらいだろうか。
TFの仕事は以下の通りだ。まず、授業が始まる前から毎週一回ぐらい、TFとプロフェッサーのあつまるミーティングがあって、それに出席し、 打ち合わせをする。そこでセクションで何をやるかを相談したり、学生の反応を報告したりなどするのである。授業によっては、リーディングについての解説を 輪講形式で行ったりもしたと思う。
授業の準備段階でも色々な仕事があって、リーディング・アサインメントの手配、教室の手配だとか、授業によってはデモの手配だとか、セクションのわりふりだとか、あとはウェブサイトの構築だとか。
授業がはじまると、TFは講義には毎回出席し、場合によっては様々な手伝いをする。サンデルの講義中にマイクを持って走り回っているのはおそらくTFである。その他、配布物を渡したりだとか、授業前後のさまざまな雑用をするのはTFの仕事。
いうまでもなく、重要な仕事はディスカッションセクションで、そこで、授業の補足をする講義をしたり、学生の質問に答えたり、リーディング・ アサインメントについて学生にしゃべらせたり、討論をリードしたりする。TFが授業に関して、学生に一番直接に接する存在なので、質問に答えたり、学生の 進歩をモニターしたり、様々なアドバイスをしたりするわけである。
ペーパーの採点をするのも、基本的にはTFである。プロフェッサーが多少みることもありうるが、当然ながらあの人数全員の採点は不可能。通常 は、担当するセクションの学生の提出物をみて、助言し、添削し、採点するのは、TFの仕事となる。ペーパーの採点というのはかなり難しいのだが、その訓練 をここで積んでおくわけだ。セクション間で不公平にならないよう、採点基準について打ち合わせをするのはもちろんである。
そして、当然予測されるように期末試験の採点もTFの仕事だ。場合によっては採点だけではなく、試験問題の作成もTFとプロフェッサーの共同 作業でおこなう。プロフェッサーのほうは毎年やっていると問題のネタが尽きるので、TFのフレッシュなアイデアを取り入れるわけである。期末試験の採点は TFでたいてい問題ごとに分担して行う。そして、成績を報告する、などの雑務もTFで行うわけだ。
期末試験の採点もペーパーと同じようにかなり大変である。ハーバードの学部の授業の試験は、基本的にブルーブックと呼ばれる小さな手帳みたいな閉じた冊子にぎっしりと文章を書きこんで提出する完全記述式である。それを読んで、厳密に成績をつけるのはたいへんな手間がかかる。採点したブルーブックはみな学生にわたすので、成績がおかしいとおもった学生は苦情を訴えることがありうる。なにしろアメリカの学生なので、その点は躊躇がない。
ちなみに、試験監督のほうは、私の記憶ではたしか、TFではなく、プロクターと呼ばれる人たちが行う。多分、この人達は寮のほうの関係者だと 思うのだが、よくわからない。TFも試験に立ち会って、必要ならば質問に答えたりすることもある。全員ではなく、Head TFだけだったと思う。
TFの仕事は楽ではないが、逆にいえば、それなりの報酬がでるので、たしかTFを年に四つぐらいやれば(一つの授業について二つのセクション を担当することも可能である)、だいたい最低生活はできるので、コースワークを終えた大学院生は、それで生活することが多い。とくに人文社会系の大学院生 の生活は、この仕事無くして不可能だ。同時に、TFの仕事は将来の教育のための準備・訓練という側面もあって、アメリカの大学の先生の教育能力が高い理由 の一つである。なお、TFは大学院生ばかりではなく、学位取得後に職がないのでTFで生活していることもありうるようだ。
結論:著名教授の大人数講義と若手による少人数の討論の組み合わせがハーバードの一般教養教育
つまり、サンデルの 授業というのは、あの講義だけではなく、大学院生を中心とした若手を多数動員した少人数のきめ細かい指導を並行して行っているのである。それによって、授 業をうける学部生にとっても、授業料に見合った高い水準で、効果的な教育可能にし、同時に、若手に教育経験をつませ、さらに生活支援を実現しているわけ だ。
(12 notes)
ある日、ニューヨークのイッセイ・ミヤケの事務所に、スティーブ・ジョブス本人から電話がかかってきた。黒い長袖のタートルネックを数百着ほしいという。数百着持っていた在庫が残りわずかになっているので、補充したいという。しかし、その商品はニューヨークには在庫がなく、日本でもすでに作られていなかった。それでも、どうしても欲しいと言うので、数百着の注文なら新たに作ってもいいと返事したところ、ジョブスは、これまでのタートルネックの色合い、肌合い、特に袖を捲り上げたときの感触がとても気に入っていて、まったく同じものでなければいやだということだった。
日本で型紙や糸などの記録を探し出したりすると時間がかかるので、着払いで、ジョブスが持っている現物をニューヨークのオフィスに送ってくれと頼むと、残りわずかな貴重なものを送ることはできないという返事だった。しかし、シリコンバレーまで来れば見せてやるという。そこでシリコンバレーの空港に着くと、待ちきれないジョブス本人が待ちかまえており、ポルシェで自宅に連れて行かれ、実物を見たのであった。それがあの黒い長袖のタートルネックの物語だ。
瞳閉じすぎ
君の名を呼び過ぎ
会いたくて会えなさ過ぎ
前髪切りすぎ
私弱すぎ
桜舞いすぎ
母親感謝されすぎ
季節めぐりすぎ
君のこと考えすぎ
もう一人じゃなさすぎ
大切な人居なくなくなりすぎ
あの頃に戻りた過ぎ
一歩づつ歩いて行き過ぎ
同じ空の下にいすぎ
夢を夢で終わらせなさ過ぎ
眠れぬ夜多すぎ
寂しい夜迎えすぎ
不器用な俺だけどお前のこと守りすぎ
何かがわかるような気がしすぎ
移りゆく街並みを眺めすぎ
つないだ手離さなすぎ
光が挿す方へ行き過ぎ
君がいれば他に何もいらなすぎ
●封建主義
あなたは牛を2頭所有している。領主様がときどきミルクをお召しになる。
●社会主義
あなたは牛を2頭所有している。すべてのミルクは政府が巻き上げてしまう。
●共産主義
あなたは牛を2頭所有している。政府が1頭を召し上げ、それを隣の人に与えてしまう。
●全体主義
あなたは牛を2頭所有している。政府が両方を取り上げ、あなたに面倒を見させて、しかもミルクを売りつける。あなたは地下にもぐってサボタージュ活動を始めるしかない。
●資本主義
あなたは牛を2頭所有している。1頭を売って代わりに雄牛を買い、牛の数を増やして拡大再生産する。あなたはそれらを売り払って、引退してカリブ海に移住する。
●ウォール街金融道
あなたは牛を2頭所有している。将来のミルクを担保にして債券を発行し、それにサブプライムローンを組み合わせて高利回り高格付けの金融商品を組成する。ところがバブルが崩壊してしまう。
●ナニワ金融道
あなたは牛を2頭所有している。さらに牛を増やすために、高利回りを謳って資金を集める和牛商法を始める。ところが危ない人のお金を預かってしまったために、淀川に浮かんでしまう。
●キリスト教
あなたは牛を2頭所有している。あなたは1頭を残して1頭を隣の人に与える。
●共和党
あなたは牛を2頭所有している。隣の人は1頭も持っていない。で、それがどうしたの?
●民主党
あなたは牛を2頭所有している。隣の人は1頭も持っていない。あなたはそれを申し訳なく感じて、税金を上げようとする政治家に投票する。政治家は税金を上げるので、あなたは牛を売らなければならなくなる。政治家はその税金で牛を買い、隣の人に与える。あなたは正しいことをしたと実感する。
●アメリカ企業
あなたは牛を2頭所有している。1頭を売って株主に利益を還元し、残った1頭で4頭分のミルクを搾り取ったところ、死んでしまったので驚いた。
●フランス企業
あなたは牛を2頭所有している。でも3頭目がほしいからストライキに出かける。
●日本企業
あなたは牛を2頭所有している。10分の1のサイズで、20倍のミルクを出す牛に改良する。
●ドイツ企業
あなたは牛を2頭所有している。100年生きて、月に1回しか食べず、自分でミルクを絞るような牛に改良する。
●イタリア企業
あなたは牛を2頭所有している。でもどこに居るのか分からない。まあ、昼飯にしようか。
●メキシコ企業
あなたは牛を2頭所有していると思っている。でも、牛がどんなものか知らない。まあ、昼寝にしようか。
●ロシア企業
あなたは牛を2頭所有している。数えてみたら5頭になっていた。数えなおしてみると今度は12頭だ。まあ、数えるのは止めてウオッカを開けようか。
●中国企業
あなたは牛を2頭所有している。おおい、メラニンをもって来い。
●インド企業
あなたは牛を2頭所有している。あなたはそれを深く崇拝する。
TapTapTumblr: Firefoxに対応しました
ak47:
一部デザインが完全ではないものの、FirefoxでもTapTapTumblrが問題無く動作するようになりました。これで、Google ChromeとSafariとFirefoxの3種類のブラウザで使用できることが確認できました。
MacのSafariはMac持ってないのでしりません。WindowsのSafariはOKでした。Operaはガタガタでした。
まあFirefoxで動くようになったとはいえ、Chromeの速さにはかなわないと思います。TapTapTumblr専用ブラウザとしてGoogle Chromeをオススメします。
デモはこちら: …
(72 notes)
[jp] ローンチから1カ月。KAUPONは「ほぼ」Twitter経由で600万円分のチケットを販売した!
Twitter上を飛び交う安売り情報をフィルタリングしてユーザの興味のありそうなものだけをまとめてくれるクライアントアプリ(或いはアプリへのプラグイン)を作ったら面白そう。RT数とか友人知人の反応をベースに順位づけできたらGoogleでいうPageRankになるのかも。
(via inouedai)(14 notes)
猫が足から落ちようとする力と、パンがバターの面から落ちようとする力により、猫は空中で回転し続ける
— gkojaxlabo — gkojaxlabo
(via ak47, mamepiyo-deactivated20080608)
知らない人が多いのだが、Googleの最高のもののうちの3つを、ポール・ブッフハイトという一人の人間が生み出している。検索に次いで見事なサービスであるGmailを最初に作ったのは彼だ。AdSenseの最初のプロトタイプを作ったのも彼であり、あの“Don’t be evil”というマントラを生み出したのも彼だ。
ブッフハイトはかつて講演の中である考えを述べたが、私たちは今ではそれを出資したスタートアップに必ず伝えるようになった。「最初はたくさんのユーザにまあまあ気に入られるものを作ろうとするより、少数の人たちが本当に好きになる製品を作ることだ」。スタートアップに10項目しか伝えられないとしたら、私はこれを必ずその中に含めるだろう。
現在彼はFriendFeedというスタートアップに創業者として取り組んでいる。
グーグル社員になって3年近く。チームを一から立ち上げ、幸い才能に恵まれたデザイナーのチームも雇うことができた。グーグルにビ ジュアルデザインの原理を導入し、みんなで素晴らしい仕事をしてきた。チームのことは非常に誇りに思う。今後も頑張ってほしい。前途多難だけどね。でも、 僕の方はそろそろ次に行く潮時だ。
他の仕事? ある。その話は次回パート2で。だから辞めるために辞めるんじゃないけども、だからと言って辞める理由に甘い砂糖をまぶして誤魔化すつもりも ない。僕が最初グーグルに心惹かれたのは、その経営規模さ。何百万人に影響を与える力がある? どこにサインすりゃいいのさ? という調子だったね。あい にく当時の僕には、そこに小さな問題があるとは見通せなかった。
グーグル初のビジュアルデザイナーとして入社した当時、既に会社は創業から7年が経過していた。専門に教育を受けたデザイナー抜きで会社運営する期間とし て、7年はいくらなんでも長い。無論スタッフにはデザイナーもたくさんいた。でも大体はコンピュータサイエンス(CS)か人間/コンピューター・インター フェース(HCI)出身の人で、位の高い尊敬されるリーダーのポジションにいる人は一人としていなかった。経営陣(or側近)にデザインの原理・原則に精通した人間が一人もいないのだ。遅かれ早かれ会社もデザイン決定の判断材料が尽きてし まう。新しいデザインを決めるたび、非難の声があがる。説得材料がないところに、疑念がしのび込む。 直感は負ける。「これは正しいムーブ(動き)か?」 エンジニアだらけの会社では問題解決もエンジニアリング任せ。決定はいちいち、単純な論理の命題に摩り替わる。
主観は全部剥ぎとってデータだけ見るのよ。データが裏づけている? OK、ローンチよ。 データが逆の結果? だったら画板に戻って一からやり直しよ。― そうこうするうちデータが決定ひとつひとつの妨げとなり、会社は機能麻痺、ひとつとして大胆なデザインの決断は下せなくなっていく。
そう。グーグルのチームは2つのブルーから1つ選ぶこともできない。あの41通りのグラデーションを試してどれがベターか比べてるという話は本当さ。ついこの間もボーダー幅を3か4 か5ピクセルかで言い争いになって、そんなに言うなら自分の主張が正しいことを証明しろと言われたさ。こんな環境では、やっていけない。こんな瑣末なデザ インの決め事で口論なんて、もううんざりだ。この世界には対処しなくてはならない、もっとエキサイティングなデザインの課題が他にあるのに。
このデータ依存体質のことで、グーグルを責めるつもりはない。僕にはそれで財務に穴が出たとか、ユーザーが減ったとか、具体的証拠を示して、何か悪い結果 に結びついたと証明してみせることもできない。
何十億ドルという株主のドルがかかっているのだ。あの会社には、満足させなきゃならないユーザーが世界に何百万人といる。簡単な任務ではない。グーグルに は勢いがある。経営陣は非常にうまく転がす道を見つけた。入社した時は、会社のデザインの方向性を変えるのも不可能ではないと思っていた。が、グーグルの 方向性は僕が入社するずっと前に固まっていたんだ。グーグルが巨大な空母なら、僕はさしずめ北緯何度か北に進路を向けようと踏ん張る小舟のようなもんさ。





